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  ほっぺた



 高校生のときの話。

 僕は昔から太りにくい体質。
 たくさん食べても太りません。

 そんな痩せた体の僕にも1カ所
 肉が異様につく部分があります。

 それは 『ほっぺた』です。

 僕は頬骨が出ているんですが
 その上にさらに肉がついてしまい 
 ちょっと油断すると、ほっぺがパンパン。

 特に高校生のときは甘いものを食べ過ぎると
 ほっぺただけ激太りするのです。ヤバいです。
 
 カワイイを通り越して気持ち悪いです。

 高校3年生の後半はそれがピークで。
 常にほっぺたがアンパンマンでした。

 そんなある日、友達と電話で話していました。

 そして面白い話があってめっちゃ笑ってたんです。
 友達と大爆笑しながら喋り続けていて。
 するとそれと同時に受話器の向こうから聞こえてきたのが

 「プー。プー。プー。プー。」

 なぜか電話が切れた音でした。

 僕はあまりにも自分の笑い方が気持ち悪くて
 友達が電話を切ってしまったのか
 面白がって嫌がらせをしているのかと思いました。

 そしてリダイヤルして友達に言いました。

 「ちょー。電話切らんとってや!!」

 すると友達は俺は何もしていないと
 思いっきりとぼけるのです。
 まぁいいやと思って話を続けました。

 そして友達がまた笑わせてきて。
 僕が大爆笑をすると電話が切れました。
 
 またかと思い、リダイヤルして友達に言うと
 また友達は自分じゃないと言うのです。
 その言い方が本気な言い方で嘘ではないなって。

 何か僕が笑うと電話が切れるのです。

 当時電話していたのは家の電話で
 しかもコードレスの電話で電話してて。
 ダイヤルやらボタンが内側にあって。

 そして、また笑ったら電話が切れました。
 その時に僕のほっぺたに何か当たる感じがしました。

 そしてようやくすべてを理解しました。


 何と太り過ぎたほっぺたの肉が
 ご丁寧にも電話の『切』ボタンを

 押し上げていたのです。

 それほどまでに膨れ上がった ほっぺた。
 それからほっぺたの肉に気をつけるようになりました。

 ほっぺたの肉で電話を切らないように。

 その日から僕の電話は
 友達に声が遠いと言われるくらい

 顔と受話器を話して喋っています。

 
 

by panapana40 | 2008-03-13 12:21